スーパーSEになろう」カテゴリーアーカイブ

スーパーSE #08:論理的思考能力

どうも、BMOです。

 
今回のテーマはロジカルシンキング(論理的思考)です。

 

 

といっても、体系的なロジカルシンキングの手法について述べるだけの
知識もバックボーンも有りませんので、ここでは私の経験からロジカル
シンキングの手法(だと思っている?)の中で、SEの仕事場面で心がけて
おくとよい事柄についてお話したいと思います。

 
いきなり寂しい話ですが、ロジカルシンキングを行うことによって、
必ず正しい答えを導き出す事ができるかというと、残念ながらそうでは
ないと思います。

 
ただ、論理的思考を意識することで、少なくとも自分の考えている事を
ある程度正確に相手に伝え、理解してもらうことができると考えます。

 

 

そうなれば、多くの人から正しいフィードバックが得られ、最終的に
よりよい答えを導くことが出来ると思っています。
そのために、心がけておくべき事項をいくつか紹介したいと思いますので
お役に立てば幸いです。

 

 
先ず第一に、何を言いたいのか、要するに何なのか、の結論に重きを
置いて考え、そして相手に伝えるということが大切です。

 

SEの仕事ではスピードを求められる事が多々あると思いますので、
結論に関しては先ずは自分で考えた仮設を置いてみるということも
必要です。

 

 
次に、結論だけがあっても、その結論が本当にそうであるのか?、という
問いに耐えられる裏づけがないといけません。

 

そのために、自分が導き出した結論の裏づけや、その結論に至った経緯
などを明確にする必要があります。

 
その際に大事なのが、その根拠となる情報を漏れなくダブりなく、即ち
MECE(ミーシーもしくはミッシー、Mutually Exclusive and Collectively
 Exhaustiveの略)に探ることができているかがポイントです。

 

 

そこがちゃんと出来ていないと、こんな場合はどうなの?、とか他に
考えるべきところは無いの?、という疑問が相手から出たりします。

 

それどころか、正しく全体を見据えていない判断は、間違った答えを
出してしまう可能性が多くなりますから気をつけるべき点です。

 

 
最後に、自分の出した結論を整理したり、問題点を掘り下げていく時に
ピラミッドストラクチャーやロジックツリーを使うのがよいと思います。

 

詳しい説明は、各自調べてもらえればと思いますが、要するに自分の
思考の流れを可視化して、自分自身や第三者が考え方について、不備が
ないかを検証できる形にするための方法です。

 
つたない説明でしたが、こういうことに気をつけながら、自分の考えを
まとめたり、プレゼンをしたりすることで、きっとみなさんのSE力は
向上することと思います。

 

是非実践で役立ててください。
 
 
 

タグ , , , ,

スーパーSE #07:息抜き能力

どうも、BMOです。

 
世の中はGWですね。

 BMOブログも、一週間GWモードということで少し内容を軽めに
してみようと思っていますので、どうかよろしくお願いします。

 
スーパーSEにも、息抜きが必要です、という少し強引なテーマで
今回はお話したいと思います。

 

 

いき‐ぬき【息抜き】
[名](スル)

 

1 緊張を解いて、気分転換のためにしばらく休むこと。休息。

 
ですよね。

 

 

私のお勧めの息抜きは、なんて言うと当てはまる人も、当てはまらない
人もいると思います。

 
なので、自分のしたい息抜きをしたくても出来ない時にどうするかに
ついてお話しした方が、多くの方に当てはまるように思います。

 

 
先ず、短時間の息抜きの場合ですが、人間は長時間集中はできません。
息抜きの暇もないぐらい忙しくしていても、実際には集中している時間と
集中していない時間が交互に現れているはずです。

 
そこで、一日にすべき作業をある程度に区切り、その切れ目、切れ目で
自分用の息抜き時間を確保することをお勧めします。

 

作業が終わった時が完了という発想で作業をするのではなく、完了予定に
作業を合わすという発想が、うまく息抜き時間を作るコツだと思います。
(書いてて、当たり前だなぁという気はしていますが)

 

 もし、最近会社に行って息抜きの暇もないよ、と思うことが多くなったら
息抜きの時間を作る『段取りを作る』ことができているか自問してみて下さい。

 

 

次に、休日などにまとまった時間をとる息抜きですが、これも仕事を
していると休日の息抜きさえままならない場合もあると思います。

 

ただ、こちらについても発想は同じで、自らの仕事を如何に計画ベースに乗せるか、
そして大切な息抜きの時間を確保するため、計画をどうやって守るかに全力を
傾けるというのが王道だと思います。

 
とは言え、仕事を『当て』と言っていいのかは置いておいて、
『当てと褌は向こうから外れる』とはよく言ったもので、自分の力の
及ぶ範囲外で、計画が狂うこともあります。

 

 
そんな場合は、、、う~ん、、、仕事が息抜きと思えるほど、
仕事を好きになりましょう。
 
 
 

タグ , ,

スーパーSE #06:情報収集能力

どうも、BMOです。

 
今回は情報収集能力ということでお話したいと思います。

 
一言に情報収集能力と言っても漠然としますので、最初に検討の
ターゲットを明確にしておきたいと思います。

 

以下の図がそのイメージです。

 

 情報収集対象の図

 

 
横軸は、情報収集のターゲットとなる分野でテクニカルと書いて
いますが、要は情報収集の対象が具体的になりやすいか、ぼんやり
広く拡散しがちかどうかを示した軸です。

 

縦軸は、問題解決、知識獲得としていますが、これは緊急度を
意識した軸です。(当然、上方が緊急度が高いです。)

 

こう考えて、A、B、C、D それぞれの象限に対した、情報収集の
ポイントをお話したいと思います。

 

 

本題に入る前に、これまで本ブログであれこれ説明しようとして、
私の文章力では言葉のみで伝えるのは難しいなと感じていましたので、
今回手書きの図を入れてみました。
iPhoneのSketch Padという無料APPで書いてます。
(ペイントを使わないのは、、、聞かないでください)

 

 

 
先ず “A” です。
これは、緊急度が高く、ある程度情報を収集する対象も絞られる
ところなので、基本は有識者から直接情報を得ることを最優先で
考えるべきかと思います。

 
人に質問するのにある程度調べてからでないとといいながら、ネットで
あれこれ調べ始める人がいますが、残った時間と相談しつつ必要であれば
不十分な状態でも有識者にヘルプを求めるべきです。

 
問題が発生してから、有識者を探すのは時間もかかりますし、当りを
つけた有識者が課題解決にマッチするかも確実ではないので、スーパーSEは
自分が行っている作業分野の有識者は常に押えておくようにしておき
たいものです。
更に、不十分な状態でも情報を提供してくれる関係を普段から作り上げて
おく心がけも必要だと思います。

 

 
次に、 “B” ですが、これは自己の知識強化のためですので、時間的な
制約は少ないケースです。
これは、基本的にインターネットを通じで情報を収集するのが得策だと
考えます。特に、IT分野の情報であれば、検索を通じ最新の情報を取得
することが可能です。

 
ただし、情報の信憑性やその情報が自分の環境で効果を発揮するものか
などの見極めは自己の責任で行わなければなりません。

 
そのためには、
・自分なりの予測値(イメージ)を持った上で調査し、調査結果にギャップが
 あれば、そのギャップの理由を検証する。
・可能な限り複数の情報源より情報を収集し総合的に判断する。
・検証・実証可能な情報は自分で試してみる。

 
というような事を心がけておくと良いかと思います。

 
次に、 “C” ですが、これはいろいろなケースが想定されますが、
課題の事項に対して、信頼できる人とフェースtoフェースで相談するのが
一番の方法だと思います。
その際は、 “A” と同じく、課題解決のための有識者(相談者)を普段から
イメージしておくことが大切だと思います。

 

 
最後に、 “D”ですが、これはバーチャルな世界での情報収集を行うことも
リアルな世界での情報収集を行うことも、どちらも可能だと思います。

ここで “B” と “D” に関して共通で心がけておくべき事項があります。

それは、自分が必要としている情報はなんであるかを常に意識できて
いるかとう事です。

 

それができていれば、カラーバス効果により、自然と必要な情報は耳に
目に入ってきます。

 

日常生活(ITはそんなに無いか?)、日常業務、そしてネット上に、貴方が
必要としている情報がゴロゴロと転がっているはずです。

 

情報収集の基本は、それらをスルーさせない意識だと思います。
 
 
 

タグ , ,

スーパーSE #05:情報共有のポイント

どうも、BMOです。

 
予定では、今回情報収集能力について書くつもりでしたが、その前に
情報共有のポイントということで、最近ふと気づいた点について
お話させてください。
(ということで、次回は、情報収集能力がテーマです。)

 
で、何に気付いたかというと、顧問の税理士さんと会話の中で、
税理士さんが言われたちょっとした一言がヒントになりました。

 
その会話というのが、要約すると、税理士さん曰く、
会社の経理に関する情報は当然ながら適切に連携してもらう必要が
あるけれども、直接税務に関係のないと思われるような日常の話も
是非いろいろ聞かせてほしいというような事でした。

 
それが、いい仕事をする上においてとても大切なんだと。

 

 

では、SEにとって必要な情報、必要でない情報って何でしょうか?

 

よくよく考えると、『必要でない情報なんてどこにもない』んじゃない
かなと思えたりします。

 
例えば、誤った情報だったとしても、今晩飲みに行く先のお店の割引きの
情報だったとしても。

 
情報提供者との間に何か関係がある中での情報であれば、受け取る側の
意識次第で、情報が誤って伝わった原因を通じて、情報伝達ルートを
改善できたり、緊急連絡先の目処が付いたり、仕事の込み具合を推し量る
ことができたりする可能性も無いとは言い切れません。

 
ちなみに、この理屈を、東阪にわかれた大規模プロジェクトのコミュニ
ケーションはなかなかうまくいかない、という経験則に則って解釈して
みるとこんな風になります。

 
先ず、一番に問題となるのは必要な情報が伝達、共有されないという
問題です。

 
これは、一度でもそういう経験をしたメンバーがいれば、ツールや各自の
意識ですぐに改善できるものです。

 
ただ、それでもうまくいかない場合も多々あるのも現実です。
そこではたと気付いたのが、次の点です。

 

上記では必要な情報”しか”伝達されないのが問題なのではないかと
考えます。

 

言い換えれば、必要な情報の周りにある、状況だったり、その情報導出の
背景であったり、というような付属情報が、長距離の情報伝達経路では
欠落してしまいがちなのです。

 

なかなか、東阪離れて雑談もしづらいと思いますので、スーパーSEとも
なれば、必要な情報をタイムリーに伝達する情報経路の確立はいうまでも
無く、その他にも、形式化されない、一見無駄と思われるような情報に
ついても、積極的に媒介となる努力が必要ではないでしょうか。

 

 
だって、みなさんも実際会って話をしたら、瞬く間に溝が埋まったという
経験をお持ちだと思います。

 
そこで、伝わっているのは業務上必要とされる情報ではなく、本来
伝わらなくてもよいと考えられている情報が主ではないんでしょうかね。
 
 
 

タグ

スーパーSE #04:問題解決能力

どうも、BMOです。

 
今回のテーマは問題解決能力です。

 

SEの仕事の中で避けて通ることができない問題解決がテーマです。

 

SEの仕事が決められたボリュームの仕事を、決められた手順で、
決められた期間内に完了させる、というような形式の仕事であれば
殊更、問題解決能力の向上を求められることは少ないと思います。

 
しかしながら、幸か不幸かSEの仕事の現場では予期せぬ出来事が発生
しがちで、常に大小何かしらの問題を抱え、それでも仕事を止めることは
許されず走りながら解決していく、というスタイルが日常的なのでは
ないでしょうか。

 
そこで、問題解決能力を向上させるために重要であると考えている
ポイントを以下に紹介したいと思います。

 

 
引用されるテクニックや手法については、それぞれ詳しく紹介&解説
するには紙面が少なすぎるので、不足分は個別にフォローして頂け
ればと思います。

 
(1) 主体性と責任感
 いきなりメンタルなところですが、人間この部分さえしっかりして
 いれば、少々遠まわりしてもゴール(問題解決)まで到達できると
 信じています。

 

 人によっては、責任感から主体性が生まれる人もいるでしょうし、
 逆に責任感は強くなくても、”問題”や問題の発生した”対象”に対して
 当事者意識を持てる人もいると思いますが、どちらでもOKです。
 要は、発生した問題に対して自分が中心になって、問題に正面から
 向かい合えるかがポイントです。

 

 もし、本当に問題解決のスペシャリストになりたいと思うならば
 発生した問題に対して、はっきり自分が対応します、と宣言できる
 気構えが必要だと思います。
 全てを背負う事が難しいと思うなら、可能な範囲でいいので、
 私はこの部分を担当させてください、ということを宣言してみて下さい。

 

 
(2) 分析的思考
 自分がすると腹をくくった次は、少しテクニック(?)的なアプローチを。
 先ずは、問題が発生した状況、事実を集めます。
 これはとりあえず状況をヒアリングして、というような対応ではなく
 事実のみを収集する事を心がけましょう。

 
 よくあるのが、いろいろ調査・分析が進み、どう考えても発生して
 いる現象が辻褄が合わなくなって、再調査したら、そんな事は起こって
 なかったなんてことがあります。

 

 無駄な戻り作業をしないように、物事は主観を入れずに事実だけを
 収集し、余程信用できる情報で無い限り、自分で確認する癖をつけ
 ましょう。

 

 そして、事実を全て収集し尽くしたら、そこから分類や切り分けをして
 問題の根幹となる部分をあぶりだすようにしましょう。

 

 
(3) 論理的思考
 事実の収集と分析により、問題の根本原因が浮き彫りになり、対処
 方法も見つかれば一件落着ですが、状況は分かったが、原因が不明
 だったり、対処方法がなかなか見つからない場合もよくあります。

 

 その場合は、思いつきで原因を決め付けたり、行き当たりばったりで
 対応をして単なるトライアンドエラーを繰り返したり、すだけでは
 問題解決能力はなかなk高まりません。

 

 そこで、以下の様な論理的思考方法を使って、問題の原因究明に当たら
 なければなりません。(それぞれの詳細は別途勉強してください)

 

・仮説思考
 → ある程度仮説を組み立てて、状況に照らし合わせて仮説の正しさを
  検証して、結論を導き出す思考法。

 

・ゼロベース思考
 → 今までの実績や経験から来る既成概念を一度クリアして、ゼロから
  あらゆる可能性を否定せず思考してみる方法。

 

・結論思考
 → 最終的にこういう状態になっていることが求められるというゴールに
  対して、どのようなことができるかを検討していく方法。
  時間もリソースも限られた中での解決策を検討するのに有効。

 

  
(4) 量稽古
 最後は、量稽古です。
 結局、(3)で述べた論理的思考も、対象の状況によったり、自分に合う
 合わないがあったりで、一概にこれが一番の解決策だということは
 言えません。

  

 よって、あまり方法論を意識しすぎることなく、いろいろな経験の中で
 一番良い方法を選択できるようになることが大切だと思います。

 

 そのためには、座学の理論も大事ですが、自らが当事者となって行う
 問題解決のケースを増やす方が能力を高めるためには良い方法だと
 考えます。

 

 
以上、問題解決能力の向上のためのポイントを述べました。

 
分かりきっていることかも知れませんが、問題を抱えているSEさんが
いれば、一度どこまでできているか振り返ってみられるのも
いいと思います。
 
 
 

タグ , , , , , , ,